水循環変動観測衛星 「しずく」(GCOM-W)の活躍 | Pyxis

水循環変動観測衛星 「しずく」(GCOM-W)の活躍

「しきさい」「つばめ」の打ち上げ決定の記事を書いてて思ったのが、

そういや既に上がった衛星の情報を見ることってあまりないな

ってことでした。

「はやぶさ2」のように注目されたプロジェクトや「かぐや」のような大発見があるとニュースなどで取り上げられますが、淡々とミッションをこなしている衛星はあまり見かけません。見かけませんが頑張ってます。

「しきさい」「つばめ」H-IIAロケット37号機での打ち上げ詳細発表
JAXA、月の地下に巨大な空洞を確認

という訳で「しきさい」の兄弟分水循環変動観測衛星 「しずく」(GCOM-W)の活躍を紹介します。

「しきさい」は2017年12月打ち上げ予定ですが、「しずく」は2012年5月18日に打ち上げ済みで、今でも現役の衛星です。

名前のGCOM-Wは、地球環境変動観測ミッション(Global Change Observation Mission)ので水(Water)を観測する衛星という意味のコードネームです。後に「しずく」という愛称が付けられました。

海の上などはなかなか観測しづらいので、衛星で上から見て環境の変化を調べています。

水を観測しています。詳しく言えば、マイクロ波放射計というものを搭載していて、降水量、水蒸気量、海洋上の風速や水温、陸域の水分量、積雪深度などを観測しています。

イメージはこんな感じ。

現役ということで、最新のニュースを見てみると、2017年9月15日 更新「北極海の海氷面積、衛星観測史上初めて年間最小面積の記録更新せず」。最近ですね。

観測史上初めて5年を超えて最小記録を更新しない状態となったことが明らかになりました。

というもので、今でも水について頑張って観測しているのが分かります。

他にも「「しずく」が観測 地球上の海氷面積が観測史上最小に」「「しずく」南極氷床棚氷からの巨大氷山分離を観測」などなど、ニュースで聞いたことの情報源は実は衛星だった!なんてことも意外に多くあるのです。

この衛星のセンサはカメラと違って現地が夜で暗闇であったり雲がかかっていても観測できるので、夜に起きたこの分離をちゃんと捉えていました。偉い。

2017年7月12日、南極半島のラーセンC棚氷から巨大氷山が分離しました。この氷山は三重県に匹敵する大きさ(5,800 km2)で、その重量は1兆トン以上と推定されています。この巨大氷山の分離を、水循環変動観測衛星「しずく」の高性能マイクロ波放射計AMSR2が捉えました。
「しずく」に搭載されている観測センサ(AMSR2)は、昼夜・天候に関わらず同一箇所を毎日2-3回観測できる利点をもっています。現在、南極は1日中太陽の当たらない極夜のため、光学センサでは捉えられない巨大氷山の分離を、高い時間分解能で捉えることができました。

他にも、さまざまなところで使われています。

水を見ているデータを活かして、気象衛星に近い役割も果たしているみたいです。

 

以上、水循環変動観測衛星 「しずく」(GCOM-W)の紹介でした。

淡々と終わってますが淡々と頑張ってるのはいい衛星の証拠です。

なんとなく打ち上げが最大のイベントな風潮ありますが、衛星はそっから頑張ってます!たまには気にかけてあげると喜びます。俺が。


参考はこちら。違う部署で二つあります。下のおっさんのインタビュー、同じ写真使ってるのに中身が違うトラップだった。

参考

水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)JAXA

参考

水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)JAXA 第一宇宙技術部門

NECが作ってるのでインタビュー的なものはこっちにもあります。

参考

地球を視る:しずく 地球の宝物、水の行方を追ってNEC

それと主に打ち上げ前に使われていた特設サイトもどうぞ。ペーパークラフトもあります。

参考

「しずく」特設サイトJAXA

Image Credit: JAXA

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