SpaceXが3回目のStarlink衛星(60機)打ち上げに成功!最終的に地球上の全ての場所でインターネットを使えるようになる見込み

SpaceXは1月6日月曜日の午後9時19分(米国東部標準時)、全世界にインターネットを供給するStarlink衛星60機の追加打ち上げに成功しました。

Starlink衛星は1万機を超える衛星網を地球の周りに張り巡らせることで、世界中で高速なインターネットを使えるようにすることを目標としています。そこには、回線が整備されていない地域だけでなく、海上や砂漠なども含まれています。
今回の打ち上げは3回目で、合計180機が打ち上げられました。
大量の衛星を用いて一つの目的を達成する、いわゆるメガコンステレーションと呼ばれるものです。

機能を発揮するためには最低でも500機程度が必要とされており、打ち上げを続けて2020年内にサービス開始予定です。

天文学への影響?

Starlinkは大量の衛星が常に上空にある状態となるため、天体観測への影響が懸念されています。国内でも、国立天文台など天体観測に関わる団体・個人が懸念を表明しています。(国立天文台の懸念表明

打ち上げたばかりでは、以下の動画のように連なって移動する様子も観測されています。


一方で、このような現象は打ち上げ直後のみであり、Starlink打ち上げ元のSpaceX社も以下のように述べています。
「衛星は投入された高度約290kmからスラスタを用いて1~4ヶ月で運用高度の約550kmまで上昇します。運用高度では衛星の向きが変わり、衛星は地上から極端に見えにくくなります。(SpaceX社プレスリリースより意訳)」

また、今回の60機のうち1機には、黒色の塗装を実施してより見えづらくするテストも実施しています。

 

筆者は天体観測を行うので難しい問題ですが、恐らくこれからはこのようなメガコンステレーションが一般化していき、同じような問題は頻発していくと思います。

空を何のために使うのか、優先順位は付けれるのでしょうか……。

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